吉田成研究室  |東京工芸大学芸術学部写真学科|

写真表現・写真史・画像保存を研究する吉田成研究室。

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写真の黎明期
 写真は、何時頃・誰によって発明されたかをご存知でしょうか?実は写真の歴史には前史と呼ぶべき長い歴史があり、今日私たちが使っているカメラの先祖にあたる“カメラ オブスキュラ”というものの原理の発見は、写真術発明より遙か昔に遡ります。また、写真撮影が初めて成功する以前に、感光性物質等に関する多くの研究が蓄積されていました。
 一般に写真術の発明者としては、三人の名前が挙げられます。その一人が、フランス人のジョセフ・ニセフォール・ニエプス(1765〜1833)です。次にニエプスと提携関係を結んでいたフランス人のルイ・ジャック・マンデ・ダゲール(1787〜1851)を挙げることができます。一般には、このダゲールという人が写真の発明者として最も有名です。ダゲールが完成させたダゲレオタイプ(日本では銀板写真ともいいます)は、1839年1月7日に、同じくフランス人科学者で政治家でもあったフランソワ・アラゴー(1786〜1853)によってフランス科学学士院で紹介されました。もう一人写真術発明者として、イギリス人のウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボット(1800〜1877)を忘れてはならないでしょう。タルボットが完成させたフォトジェニック・ドローイング(後に、改良されてカロタイプとなりました)は、1839年1月25日に英国王立科学研究所で紹介されました。
 写真の発明者として度々名前を挙げられるのは以上の三人ですがが、多くの人たちが類似のことを、ほぼ同時期に考え、実験を繰り返していました。写真術が発明された頃は、世界的に科学技術が飛躍する転機を迎えた時期であり、さまざまな発見や発明が盛んに行われた時代だったのです。写真は、特定の人間が発明したものというより、むしろこうした時代の産物ということができるかもしれません。
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