吉田成研究室  |東京工芸大学芸術学部写真学科|

写真表現・写真史・画像保存を研究する吉田成研究室。

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素晴らしき写真の世界への誘い−イントロダクション2−
写真を上手に撮るためのコツの一つとして、“簡潔に整理をする”ということがあると思います。
一般の方々が写真撮影をしている時に、よくある失敗というのがあります。それは、1枚の写真の中に「あれも入れよう」「これも入れよう」という気持ちになってしまい、結果として何を写したのか分からない写真になってしまうということです。
どこか旅行などに行った時に記念写真を撮るでしょう・・・そんな時に、写そうとしている友達や家族から、撮影者がどんどん離れていく光景をしばしば見かけます。こうして撮られた写真は、出来上がってみるとモデルとなった人物がとても小さく写っている場合が多いと思います。このような失敗を避けるためには、簡潔に整理をすることが大切です。
どのようなタイプのカメラを使用してもできる“簡潔に整理する”方法の一つが、「一枚の写真に一つのテーマ」です。
美しい夕陽を目の前にした時に、写真を撮りたいと思う人は少なくないでしょう。しかし、夕陽に感動して写真を撮ったのだけれども、後でプリントしてみたら、「何か違う?」という経験をした方も少なくないのではないでしょうか?「自分の感動が写真に写っていない!」とか「写真で自分の感動を人に伝えられない!」ということは、しばしば経験することです。
プリントができて少し落ち着いて考えてみると、その日は、とても美しい雲が出ていて、その雲の周りに金色の輪郭が鮮やかに光り輝いている。そのことに強く感動して写真を写したのに、その雲はオレンジ色の夕焼けの中に小さく写っている・・・このような状況は、先ほどの記念写真の場合と同じです。出来上がった写真が「何か違う?」「自分の感動が写真に写っていない!」という場合には、その写真に写っている風景のどの部分に自分が最も感動したのか?を落ち着いて考えてみましょう。白い紙を使って、いらない部分を隠してみるのも良いと思います。こうした目的に使用する専用のスケールも販売されています。写真を撮った後で、冷静に自分の写真を分析する習慣をつけておくと、次のシャッターチャンスに出会った時に、素早く反応することができるようになります。こうしたトレーニングを積み重ねることによって、人を感動させる写真を撮ることができるようになると思います。一度でも、自分が撮影した写真で「人を心から感動させる」ことができたら、あなたも写真の魅力の虜になってしまうかもしれません。言葉の壁を越えて世界中の人を感動させることができる“素晴らしき写真の世界”に入って行くことができると思います。
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